アレルギーと円形脱毛症の原因は同じ。根本的に完治させるために必要なこと

ここ数日顔が猛烈にかゆい・・・!!

脱毛系女子のさなです。

アレルギー体質な私なので絶対汗でマラセチア(顔の常在菌)あたりに反応してる。

アレルギー体質ほんとしんどいっす。

もーどうにかしたくてめっちゃ調べまくったら

アレルギーを治すことと円形脱毛症を治すことは同じことだと分かった。

これ、アレルギー持ちの円形脱毛症の人がハゲを治すためには

めちゃくちゃ重要なんです。

なので顔のかゆさはちょっと置いといて

アトピーもってたりアレルギー体質な円形脱毛症の人のために

なるべくわかりやすく解説すっぞー!うおー!かいいいぃ

アレルギーと円形脱毛症の関係性はなぜ深い!?

深いっつーか原理は同じだからね!

免疫の過剰反応で症状が起きるという点において。

ただ免疫が「何に」反応してしまっているのかってのが違いです。

アレルギー・・・外部の異物に対して免疫が反応

円形脱毛症(自己免疫疾患)・・・自分の細胞に対して免疫が反応

円形脱毛症の人はアトピー性疾患の人が多い理由も免疫異常

アトピー性疾患の原因が全てアレルギーだけというわけではないですが

アレルギー疾患のうちの1つなので原理は同じです。

円形脱毛症診療ガイドラインによると

円形脱毛症患者800人のうち、187人がアトピー性皮膚炎を併発していることがわかります。

4~5人に1人の割合だね。23%ってとこか

そして脱毛症が重度であればあるほどアトピーの確率が上がっていくこともわかってます。

患者 47 例中 29 例にアトピー性疾患(気管支喘息,アトピー性皮膚炎,軽度のアレルギー性鼻炎)のいずれかを合併し1),AA 患者 800 例中 187 例(23%)にアトピー性皮膚炎を合併していたとの報告がある2).
本邦でも患者 200 例のうち,患者本人や家族にアトピー素因があるものが 108 例(54%),患者本人にアトピー素因があるものが 82 例(41%),アトピー性皮膚炎の合併は 46 例(23%)にみられた3).アトピー性素因と分類・重症化の検討では,小児群では 34.6% に合併し,病型ごとの合併率は単発型(430,13%),多発型(2576 : 33%),全頭型(1125 : 44%),汎発型(1224 : 50%),蛇行状脱毛症(ophiasis)では(47 : 57%)であった

引用:日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン 2010

ここからわかることは

免疫が異常であればあるほど円形脱毛症も悪化していくということ。

直接的な関係性が実証されているわけではないけど

免疫の異常っていう身体の1つの問題があるために、

円形脱毛やアトピーという複数の症状が同時に出ているだけってことだ。

極論、免疫を正常に戻せばどっちもきれいに治る。

アトピーとかアレルギー持ってて円形脱毛症の人は

あー私は免疫がかなり正常じゃないんだと思って間違いないかな。

そもそもアレルギーが起こる仕組みって何なん?

アレルギーの仕組みを知っておけば免疫の異常ってどんなことなのかわかる。

アレルギーの症状=かゆみやくしゃみ、これらの症状は

花粉とか、ダニとかそういうのが身体に侵入してくると起こるよね。

でも本来この花粉とかダニとかって身体に害のないものなんです。ウィルスとかないから。

なのになんでアレルギー症状が起こってしまうかというとだね

免疫が不必要なほど抗体を作ってしまうから。なんだよね

は?わかんないよねぇむずかしい。

かみ砕いて説明するよ。

免疫は抗原(アレルゲン)を発見すると身体を守ろうとしてそいつに攻撃をするんだけど

抗原(アレルゲン)とは

病原菌やウィルスなど身体に侵入してきた物質で外敵・異物とみなされた物質のこと

攻撃を始める前には過程があるんです。

まず免疫は抗原を発見すると抗体というものを作り出します。

IgE抗体とか聞いたことあるんじゃないかな。

IgEってのは抗体の種類です。他にもIgGとかIgMとか抗原によって作られる抗体は違うよ。

抗体ってのは抗原に対抗するために身体の中で作られるタンパク質のこと。

これは抗原にくっついて攻撃担当の免疫である白血球たちを呼び集めるのがお仕事です。

抗体「コイツが敵だ!白血球!俺ごと・・やっちまってくれ・・・!!」

白血球「抗体・・・!そんなこと・・できるわけねぇだろ!!」

的な。

どっかのバトル漫画のワンシーンでありそうですが後半はフィクションです。

白血球はあっさりと抗体と結合した抗原を丸ごと食べて破壊しちゃいます。

この抗体を必要以上に作り出してしまうがためにアレルギー反応が出る。

ちなみになんだけど、

円形脱毛症って白髪だけ抜けないとかってよくあるじゃん。

白髪が黒髪になるにはケラチンが必要になる。

抗体はタンパク質に反応する・・・え、ケラチンってタンパク質だよね!?だからか!!

ってことが医学界で噂されています。解明はよ。

そしてこの抗体が作られるとヒスタミンという物質が体内で放出されます。

このヒスタミンこそがかゆみやくしゃみの症状を引き起こすもの。

炎症物質とか呼ばれます。

1番最初に抗原に出会ったときはアレルギー反応がでることはなくて

2度目に再び同じ抗原に出会うと抗体と結合した肥満細胞っていうのからヒスタミンが放出されちゃうんです。

引用:http://www.ssp.co.jp/alesion/rhinitis/

これが出すぎるからいけないわけ。

抗原みつける→抗体余計にできる→ヒスタミン余計に出る→かゆい

っていう流れ。

ヒスタミンは血液に乗って体内を巡り、

組織の神経を刺激して身体のいろんなところに腫れや炎症を起こすんです。

だから花粉症の薬とかは「抗ヒスタミン剤」を使うんだね。ヒスタミンの放出を抑えるお薬。

例えば炎症が起こった部位が鼻なら花粉症とか鼻炎だし

皮膚で起これば蕁麻疹とかアトピー性皮膚炎になったりする。

引用:http://wecareweb.net/allergie/about.html

場所こそ違うけど身体の仕組みは一緒。

どのくらいのアレルゲンの量が入ってくればアレルギー反応が起きるのかも人それぞれだし

身体のどの部分に炎症が起きるのかっていうのもほんと人それぞれ。

ただIgE抗体を作りやすい体質の人はアレルギー反応がでやすい。

不必要に抗体を作ってしまいがちだから。ちょ、作りすぎ。ってこと。それは体質。

家族にアレルギー疾患を持つ人がいたり、IgE抗体を作りやすい体質の人のことを

「アトピー素因をもっている人」って呼ぶよ。

円形脱毛症でかつアレルギー体質の人は

アトピー素因を持っている人ってことでほぼ間違いない。

 

アレルギーの治療も根本的な治療ではない

これも円形脱毛症と一緒!

アレルギーも自己免疫疾患も基本的に免疫を抑制する治療しかないんですよね。

症状だけを抑える治療法。

治療をしている人ならわかると思うけど

ステロイドとか、抗ヒスタミン薬とかを使う。

私も皮膚科で抗ヒスタミン薬を出されています。一応飲んでるけど。

でも免疫の過剰な反応を抑える機能っていうのは人間の身体にもともと備わっているものです。

自己免疫疾患やアレルギーは免疫の過剰な攻撃のせいではなく

免疫の攻撃を抑える機能が正常ではないから起こるんです。

もうここ超重要。テスト出るよ。

私たちのこの症状は

免疫を抑える役割をもつ制御性T細胞(Treg)が十分に作られていないか、

上手く機能していないかのどっちかが原因。

制御性T細胞とかそのへんをかなり詳しくまとめたのはこちら

円形脱毛症の原因、自己免疫疾患を完治させる鍵は免疫にあるって話

んで免疫の攻撃を抑える仕組みのことを免疫寛容っていうんだけど。

病院での免疫を抑制する治療では免疫の機能を丸ごと弱めてしまうから

この免疫寛容も抑制しちゃうことになるんですよね。

免疫抑制機能狂う→免疫抑制剤使う

抑制されっぱなしやで。

矛盾するよね。元々の原因を解決できてないんだもん

だから一向に良くならないってことが起こる。

まぁ免疫については医学でもまだまだ分かってないことが多いからしょうがないんです。

なら体質とか変えられないやんもうどうしたらええねんってなる。

体質改善のポイントは「腸内環境」

さっきも出てきた制御性T細胞(Treg)。

免疫寛容がなんで機能できるかっていうとこいつがいるからです。

この制御性T細胞を体内から取り除くと自己免疫疾患が起こり、

再び戻してあげると自己免疫疾患は治ります。

マウスでの研究ではこれが分かっています。

そしてこの制御性T細胞は胸腺というところで作られるんですが

腸でも作られることが分かっています。

腸は体内最大の免疫機関です。

身体の中の70%の免疫が腸で作られるくらい重要な器官です。

円形脱毛症の予防・重症化を防ぐには腸内環境の改善が必須な話

人間が口から食べたものを栄養に変えて人間にとって必要なモノを生み出す器官こそ腸。

ビタミンとかだって食べ物を腸内細菌が分解してくれてるから栄養になるんやで。

善玉菌とか悪玉菌とかのアレ。

悪玉菌が優勢だと基本的に不健康です。(極端)

腸内細菌たちは人間の健康にかなり影響するヤツらなんです。

制御性T細胞は生まれたときからこれだったんじゃなくて

もともとナイーブT細胞というのものから分化したものです。

難しい?えーと分化っつーのは・・変身みたいなもんだと思ってくれ。

制御性T細胞のもとになる細胞の運命は

攻撃する細胞になるか・攻撃を止める細胞になるかどっちかなんです。

引用:http://.pattei.com/cause/mechanism/

白か黒か!敵か味方か!みたいな

神秘的すぎるやろ

もちろんどちらかに偏っていれば免疫の機能は低下する。

免疫って言うのはめちゃくちゃ複雑なバランスで成り立っているので

偏ってしまうと不具合が起きてしまう。

私たちには攻撃を止める側の細胞(制御性T細胞)が足りていないということ。

じゃーどうすれば制御性T細胞を増やすことができるのか?

そのために必要になってくるのが腸内細菌です。

超重要。腸だけに。←←←←←

東京大学の准教授の研究では

腸内細菌の常在菌が制御性T細胞を生み出すということを明らかにしました。

クロストリジウム属細菌ってやつ。

JST 課題解決型基礎研究事業の一環として、東京大学 大学院医学系研究科の本田 賢也 准教授らは、消化管に常在するクロストリジウム属細菌注1)が、免疫抑制に必須の細胞である制御性T細胞(Treg細胞)注2)の産生を強力に誘導することを明らかにしました。

参考:免疫を抑制する細胞を増やす腸内細菌を発見 -炎症性腸疾患やアレルギー疾患の予防・治療への新たな可能性-

さらにクロストリジウム属細菌は

食物繊維に豊富に含まれていることも解明されています。

このことから、腸の中には1つの菌があればいいってもんじゃない。

菌と菌がどのくらいの量でどんなバランスで構成されているのか=腸内環境の整備

っていうのが症状を改善するためには大事になるよってこと。

乳酸菌+食物繊維を効率よく摂るべし!

腸を改善すればいいのね!!!おっけー!!ヨーグルト食べるわ!!!

って思ったやつ

ちょっと待て。

乳酸菌=ヨーグルト食えばいい

みたいな思考はアレルギー体質ならば非常に危険。

治すために食べてんのに逆効果になる可能性があるから。

毎日ヨーグルト食べようもんなら遅延型フードアレルギーの危険があります。

だから私は俄然サプリで安全に摂取する派です。

遅延型フードアレルギーの危険性については「円形脱毛症改善にヨーグルトはおすすめできない理由を徹底解説しようと思う」に書いた。

ちなみに大量の乳酸菌+食物繊維が安全に摂るために私が飲んでるのはこれ

サプリの詳細▼【公式】
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サプリの感想・効果まとめ▼
⇒「ヨーグルトで円形脱毛症が悪化!ヨーグルトの代わりになるおすすめ乳酸菌サプリ

まとめ

  • アレルギーも自己免疫疾患も免疫の異常という点で同じ仕組みだよ
  • 免疫を正常にするためには腸内環境を整えることが大事だよ

円形脱毛症もアトピーも皮膚科に行って治そうとするけど

免疫の異常なんだから「皮膚」から見た治療って

本質的になんかちげぇなって思うんですよねー。

そして皮膚科の先生にあまり嬉しくないことを言われても気にすることはないです。

あまりよく分かっていない医者も普通にいるからね。

治るか治らないかは「運」だよーとか言う先生もいる。(体験談)

でも体質は変えることができるから安心してください。