円形脱毛症の原因、自己免疫疾患を完治させる鍵は免疫にあるって話

こんにちはー。脱毛系女子のさなです。

円形脱毛症になってしまって

原因をネットで調べてみると自己免疫疾患って書いてある。

でも自己免疫疾患って何なの。

病院行っても治る気配がない。

もうなんなの。どうすれば治るの。わかりやすく説明してよ!

これは過去の私ですね。

きっとそんな人も多いんじゃないかな

なので自己免疫疾患歴20年の私が詳しく解説しようと思うよ!

 

自己免疫疾患ってなんなんだ

とりあえずwikiっとこうか。

自己免疫疾患(じこめんえきしっかん、英:Autoimmune disease)とは、異物を認識し排除するための役割を持つ免疫系が、自分自身の正常な細胞や組織に対してまで過剰に反応し攻撃を加えてしまうことで症状を起こす、免疫寛容の破綻による疾患の総称。

引用:自己免疫疾患 – Wikipedia

まぁ一言で言えば免疫の暴走って感じ。

普通、私たちの身体の機能である免疫は2つの仕事を持っていて

  • 外部から入ってきたウィルスや細菌を攻撃して追い出してくれる。
  • ガン細胞とか身体の中の悪い細胞もやっつけてくれる。

引用:http://ikumou.pattei.com/enkei/cause/mechanism/

そうやって身体を健康に保っているんだね。

でもその免疫がなんでか身体の内部の細胞を敵だと判断し、攻撃してしまう。

この免疫の仕組みについては後で詳しく書くけど

円形脱毛症ではこの攻撃される自分の細胞が

髪の毛を作る毛包周辺の細胞だったがために、

成長するはずの髪の毛の成長が止まってしまって毛が抜け落ちてしまう

伸びるはずの毛がずっとヘアサイクルでいう休止期にされてしまってるってこと。

健康な髪のサイクルと髪の毛が生える仕組みを超わかりやすく解説

だから理論的にはこの暴走してる免疫を正常にしてあげれば

円形脱毛症は治るし、髪の毛は生えてくる。それが難しいんだけどさ

自己免疫疾患は他にもいろんな種類がある

円形脱毛症は自己免疫疾患の中の1つで、

関節リウマチとか膠原病、他にもいろんな症状があります。

免疫の異常によるものってことは同じだけど

治す方法が分かってないってことも同じ。

いま毛根はハチの巣状態!?

ちなみになんで円形脱毛症の原因がこの自己免疫疾患なのかわかったのかって話だけど

アメリカのコロンビア大学にある脱毛症研究チームが

円形脱毛症患者の頭皮の皮下組織を調べたところ

毛包周辺に多数の免疫T細胞(攻撃する免疫ね)が発見されたことから。

参考:「第 42 回日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会② シンポジウム 2-3 円形脱毛症の新規治療法」

研究チームの教授クリスティア―ノ氏が言うには

「脱毛症患者の毛包(もうほう)内には大量の免疫T細胞がみられ、顕微鏡下では毛包にハチが群がって攻撃しているように見える」

1回見てみたいよね

自己免疫疾患を治すために知っとくべき免疫の役割

免疫は血液にのりながら体をパトロールするわけだけど

その血液の中の白血球が免疫細胞として活躍します。

そして白血球の中のひとつ、リンパ球が中心になって身体を防衛します。

さらにさらにそのリンパ球の中で敵を見つけて排除する役割をもつのがT細胞。

円形脱毛症を引き起こしている原因の免疫はこのT細胞です。

引用:http://ikumou.pattei.com/enkei/cause/mechanism/

このT細胞が髪の毛を作るための細胞のことを

身体にとって危険な「敵」だと思い込み、攻撃をしかけます。

とんだ勘違いだけどNE!

攻撃するT細胞・攻撃を止めるT細胞

T細胞にも分類があって

キラーT細胞とヘルパーT細胞に分かれます。

簡単に説明するとヘルパーT細胞が他のT細胞に指示を出して攻撃させる。

長官みたいなイメージ。

キラーT細胞・・・攻撃担当

ヘルパーT細胞・・・指示担当

あと重要なのがこのキラーT細胞は脊髄で生まれて、生まれたばかりのころは敵を排除するような力がありません。

胸腺へと移動しそこで力をつけていくんです。

胸腺で成長していく・・わかりやすく言うと

敵を攻撃する訓練を受けるんです。

他の細胞と連携プレーして敵をやっつけるために強くなっていくんですね。

そして強くなったキラーT細胞は誰にそそのかされたか知らんけど

味方の毛包を敵だと勘違いし攻撃し始める・・!反抗期かな・・?

誰か止めてやれよ。

って思うよね。

いるんです。暴走を止めるヤツ。(細胞)

制御性T細胞(Treg)っていいます。

制御性T細胞はヘルパーT細胞の一種で、

T細胞たちの中でも別メニューで訓練を受けます

こいつの訓練内容は

自己と非自己を間違えて自己を攻撃することのないように見張ること、です。

これを難しく言うと免疫寛容という風に呼びます。

そしてもう一人。(細胞だけど)

侵入物を異物(要らないもの)と判断してT細胞に提示する役割を持つ細胞がいます。

侵入者だよーって知らせるんだね。

それが樹状細胞です。

樹状細胞「侵入者発見」

ヘルパーT細胞「やってまえ」

キラーT細胞「おっけ」

制御性T細胞「ちょ待てこれは味方や」

みたいな感じ。

免疫というのはこれだけじゃなくて他にもたくさんの連携をしているんですが

こんな感じでいるもの、要らないものを見極めて

この攻撃と制御のバランスを上手く保ちながら回っているんです。

例えばヨーグルト食べて善玉菌とか取り入れようと思っても

免疫に攻撃されちゃったら吸収できないよね?

免疫はちゃんと攻撃して良いもの、攻撃しちゃだめなものをちゃんと判断してくれてるんです。

もう分かったと思いますが

この制御性T細胞が十分に教育されていなかったり、

十分な数の制御性T細胞が形成されていなかったりすると

T細胞が混乱してしまい自己免疫疾患が起こるんです。

 

制御性T細胞(Treg)はどうやったら作られる?

この制御性T細胞(Treg)は腸内では他の臓器より3倍ほど多く作られることが分かっています。

腸というのは人体最大の免疫機関なので

腸内環境は免疫を正常にするためにかなり重要だということですね。

円形脱毛症の予防・重症化を防ぐには腸内環境の改善が必須な話

↑の記事でも書いたけど

腸内菌のクロストリジウム属細菌っていうのが制御性T細胞を作るために必要だというこがわかりました。

JST 課題解決型基礎研究事業の一環として、東京大学 大学院医学系研究科の本田 賢也 准教授らは、消化管に常在するクロストリジウム属細菌注1)が、免疫抑制に必須の細胞である制御性T細胞(Treg細胞)注2)の産生を強力に誘導することを明らかにしました。

参考:免疫を抑制する細胞を増やす腸内細菌を発見 -炎症性腸疾患やアレルギー疾患の予防・治療への新たな可能性-

また、腸内細菌が作る酪酸という脂肪酸が

制御性T細胞を増やす働きがあることもわかっています。

酪酸っておならの成分だけどね・・!(トリビア)

ちなみにクロストリジウム属の細菌もこの酪酸を作る細菌です。

脱毛症の人で腸内環境意識してない人は今すぐ意識したほうがいいレベル。

自己免疫疾患が原因の脱毛症は治療で治る?

病院行っても治んないからこういうブログ見るんですけど。

って感じだよね。わかる。

私も病院通っててよくなったことはなかったな。

髪の毛生えそろって治ったときも病院には何年も行ってないときだったしね。

自己免疫疾患による円形脱毛症の病院での治療は種類もそんな多くない。

  • ステロイド治療
  • 局所免疫療法(かぶれ治療)
  • 紫外線治療

どれも暴走している免疫を抑制する治療法です。

治療法についてはこっちで詳しく解説してるんでどうぞ

円形脱毛症の治療法を体験談と共に詳しく解説します!

どれも免疫を抑制する対症療法でしかないから、

やらないほうがいいとは言わないけど

治療で治る!って思い込んでしまうと治らないときのメンタル的によくないかなって思う。

視野も狭くなっちゃうしね。

最後に

病院に何年も通ってるのに一向に脱毛症が良くならない。

~にいいってことをいろいろ試してみたけど効果がない。

って人のためにこの記事を書きました。

自己免疫疾患や免疫については分かってないこともまだまだ多い。

でも「正しい知識」をつけて回復に向かっていってほしいなって思います。

病院行ったらふつう病気って治ると思うじゃん。

私が子供のころはなんでこんな一生懸命病院行ってるのに治んないんだよってすごく思ってました。

でも自分の生活の充実を優先していた頃に髪の毛生えてきたし、

自分の身体と心を健康にしてあげれば

自己免疫疾患は治らない病気じゃないです。大丈夫。

あ、でも腸内環境だけはほんと意識すべし。

 

コメント

  1. みほ より:

    さなさんこんばんは。免疫について、すごーーーく分かりやすかったです。とっても勉強になりました。私の頭の毛根あたりは蜂の巣状態なんだ〜…と思うとちょっとゾワゾワしますが(^_^;)でも、私の体の中でこんなことやあんなことが起きてるんだなーって思うとちょっと恐怖が和らぐと言うか…
    私は皮膚科からは匙を投げられてるので、と言うか、積極的治療法はあるけども副作用はしっかり出るし完治すると言えない、また抜ける可能性も大きい。だから勧めない、漢方で体質から治したいと思っているならその方がいいと思う、うちで出来ることはないよ、と言われたので何もしていないのですが、やはり得体の知れない恐怖っていつもつきまとっていて。それがなんか、和らいだ気がします。同じ自己免疫疾患でも怖い症状もたくさんあって…いつか画期的な治療法が出来るといいですよね。

  2. さな さな より:

    みほさん

    こんばんはー!
    蜂の巣・・!?ってなりますよね。笑
    でも自分の身体で起きていることを理解するのはすごく大事なことだと思います。
    ただ免疫は難しいのでなるべくわかりやすく読みやすくまとめてみました。
    読んで頂けて良かったです^^

    お医者さんは今のところは「治せない」ので言っていることは間違ってはないですが
    そう言われてしまうと本当にどうしたらいいのかわからないですよね。
    でも自分でできることもたくさんあります!
    医学の進歩に期待しながら身体も心も大事にしていきましょー!