こんちゃ。脱毛系女子のさなです。
よし低刺激のシャンプー選ぶぞって思って成分を眺めたら
「〇〇油脂、●●精油、△△エキス~~~」とかって
書いてありすぎてどれがなんだかわからないんですけど!!!
シャンプーにどれが入ってても良くてどれがダメなの??教えて誰か!!!
って100%なります。
例にもれず私もなりまして
調べたらあーなるほどねってなったので今回は
油脂・精油・植物エキスの3種類はどう違って
頭皮に優しいモノ、悪影響なモノはどれか?
っていう解説をしていきます。
ちなみに頭皮にとって良い、悪いの判断は
私含む脱毛症やアトピーの人にとって低刺激かそうでないかっていう話です。
そもそも頭皮が丈夫だったりアレルギーとか何それ?
っていう健康な人には当てはまらないのでそこはよろしくね。
脱毛症の人のシャンプーでは「精油」だけが要注意成分
先にざっくり結論だけ並べると
「精油」→刺激性高い、アレルギーのリスク有り
「油脂」→配合量は多いが刺激性低い
「植物エキス」→刺激性低い、そもそも刺激になるほど配合されない
って感じです。
ここで
そもそも精油って植物から作られるヤツなんでしょ?
てことは天然由来なんだから安全なんじゃないの?
って思うのはだいぶ危険。
アレルギーを起こすのは天然由来のものが多いってのが事実。
代表的なのはラテックスとかね。
→ラテックスアレルギーとは?(日本ラテックスアレルギー研究会)
最近だとコチニール色素(紅ショウガとかの赤い着色料)とか。
→コチニール色素に関する注意喚起(消費者庁)
どっちも天然由来のものでひどいアレルギーが起こります。
コチニール色素の原料なんかもう虫だからね!虫。虫にアレルギー出てるわけ。
なのでシャンプーも植物由来の有効成分が入っていればいるほど
アレルギーのリスクが上がる。
なんで脱毛症の人はアレルギーリスクのあるシャンプ―は避けたほうがいいの?っていうと
シャンプーってのはそもそも洗剤なので皮膚バリアを壊すもの。
バリアの壊れた皮膚にアレルギー体質の人が
良くないシャンプー使っちゃうと
アレルギー物質が触れて炎症を起こしやすいってのが1つ。
あとこれは私の主治医の方針だったんだけど
自己免疫疾患である脱毛症とアレルギーの発症の原因は
どちらも同じ免疫によるもので、免疫を正常にしたいのに
免疫を乱す成分毎日ガンガン取り入れてたらいつまで経っても正常にならんよねって話。
低刺激なシャンプーを選びたいなら
出来れば「精油」は無配合が1番いいです。
あっても1種類までが許容範囲。
脱毛症の人にとっての低刺激シャンプーっていうのは
何の成分が入っているかより
何の成分が入っていないかが大事。
シャンプーの成分でハゲを治す有効成分は1つもありませんが
シャンプーの成分でアレルギーやアトピーが悪化=ハゲが悪化
っていうことは十分にあり得るからね。
ところがよっしゃじゃあ精油入ってないやつ!って成分眺めても
実は油脂も精油もどっちも「〇〇油」って書いてあって結局分からんので
以下それぞれの特徴と簡単な見分け方を説明します。
「精油」「油脂」「植物エキス」の違いと特徴
精油
精油とは?
例:ラベンダー油、ローズ油、ベルガモット果実油、ハッカ油など
基本的に、化粧品やシャンプーには香料として使われる
植物の香り成分のみを抽出した揮発性の油。
エッセンシャルオイルも同じもの。
ちなアロマオイルの原料になってるのがこれ。
天然オーガニック成分!ドヤァ!!とかってメーカーが使いがちだけど
オーガニックって言うからって安全なわけではない。むしろ危険。
っていう代表がこの精油。
揮発性のため油(オイル)というよりはアルコールに近いイメージ。
んー。すっごくキツイ匂いのするアルコールって考えてもらうといいかも。
精油は「香り」以外にも「医薬部外品有効成分」として使われるものもあって
代表的なのは抗菌剤&殺菌剤。ハッカ油とかヒノキチオールとか。
菌を殺せるくらい強い効果がある成分ってこと。
だから化粧品やシャンプーに配合されるときには1%以内ねって決められてる。
でも逆に言えば1%で効果発揮できるんだからすげぇ。
頭皮への影響は?
天然由来の植物から100%の純度で抽出されて高い有効効果があるため
シャンプーに入っていても効果を十分に発揮する。
ってことはアレルギーのリスクは高い。
そもそも殺菌効果があるほど精油そのものが刺激成分なんだから
頭皮への刺激性は高い。
特に「ラベンダー油」は化粧品とか保湿剤とか
いろんなものに使われまくってるけど
化粧品アレルギーが疑われた人のパッチテストだと
6.57%もの人が陽性反応を示したっていうデータもあるからラベンダーはまじで気をつけよう。
あと「香料ミックス」もヤバい。(陽性率9.2%)
まぁでも精油の香料は「匂い」として体内に入ってきて
リラックス効果とか血行促進効果もあるんだけど
刺激性の面では無いに越したことはない。まじで。
油脂
油脂とは?
動植物が身体の中で作っている天然の油のこと。
植物だとオリーブオイル、アボカド油、ツバキ油とか
動物だと馬油、魚油、あとは人間の皮脂もそう。
ヘアケア商品でツバキ油とかよくあるよね。
ツバキとかの油脂は髪のツヤを出す効果があるのでよく使われます。
なので油脂は基本トリートメントの主成分になることが多くて、
つまり大量に配合されるもの=大量に配合しても問題のない成分ってことです。
頭皮への影響は?
油脂は「グリセリン」と「脂肪酸」っていう2つの成分が合体したもの。
どちらも基本的には肌への刺激は無い。
ていうかまぁ人間の身体から作られるものでもあるしね。
ただ1つ注意としては、油脂の成分である脂肪酸には
「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」の2つがあって
「不飽和脂肪酸」の方が多い油脂は酸化しやすい特徴がある。
化粧品とかだと油脂が酸化することで肌への刺激になることもあるけど
洗い流すシャンプーでは酸化の危険性はかなり低い。
植物エキス
植物エキスとは?
「〇〇エキス」って書いてあったら全部これ。
植物の中にある香りの物質やその他の物質を抽出して
BGやエタノールなどの溶剤に溶かしたもの。
精油の成分である「香り」の物質も含まれるんですが
溶剤で溶かしたりなんやらしてるうちに揮発しちゃいます。
なので香りは弱め。
そして溶剤で薄めてしまっているのでそもそもの成分が非常に薄い。
原料の時点で1%弱。
シャンプーを作ろうと思っていろいろなものに混ぜたら
植物エキスの配合率は結果的に0.0001%くらいです。まじ。
頭皮への影響は?
↑の理由からぶっちゃけ植物エキスは気持ち程度しか入っていないんで
アレルギーや刺激性の心配はほぼ無しだけど
逆に考えれば効果もほぼ無いってこと。
まぁよくイメージ成分なんて言われたりします。
「植物エキスの力でお肌がドヤァ~~~!」みたいな化粧品とかシャンプーがあったら
うさんくせぇやつだな?と思ってよし。
シャンプーの成分としては無視してOK。
入ってても入ってなくてももはやどっちでもいいやつ。
でもよく甘草エキスとかの漢方効くって言うじゃん!ってのは
漢方とかはいろーんな成分を絶妙に配合して効果を出すのであって
決してこれが入ってるからすごい効果なんだよ!ってものではないんだよOK?
「精油」と「油脂」の見分け方
植物エキスは「〇〇エキス」って書いてあるから分かりやすいと思うんだけど
精油と油脂はどっちも「原料名+油」だから分からんって話。
精油と油脂を間違えちゃうと刺激性のあるなしを間違えることになるので
大変良くないことになっちゃいます。まじで。
んで、これ簡単な見分け方があって
それは油を取り出す「原料名」の種類を見るだけ。
グレープフルーツ果皮油・オレンジ油・ハッカ油・ローズマリー油・レモングラス油・セージ油・ローズ油・ユーカリ油・ラベンダー油…
アルガニアスピノサ核油・オリーブ油・アボカド油・ツバキ油・ダイズ油・ローズヒップ油・アンズ油・ココナッツ油・アーモンド油…
厳密にいえば100%これってわけではないんだけど
シャンプーの成分見分けるならこれだけ見とけばOK。
まとめ
- 脱毛症の人のシャンプーでは「入っていないもの」を考えること
- 低刺激なシャンプーには精油が無配合だと望ましい(油脂・植物エキスは低刺激)
- 精油と油脂は原材料で見分けることが出来る
自然由来とかオーガニックとか言っとけば良さそうで売れちゃうから
メーカーがこぞって使いがちなんだけどさ
自然由来だからって精油とかは入れれば入れるほど
刺激性のあるものになってしまうし
あんまり意味のない植物エキスがめちゃくちゃ入ってたって
なんかなぁ。って思うよね。
だから低刺激なシャンプーを選ぶときに
植物由来で!!オーガニックの!!こ~~んなにいっぱい入ってるよ~~!
みたいなことをうたっているシャンプーはちょっと疑う。
逆にあれこれ入れずにシンプルな成分で勝負してるシャンプーのメーカー見ると
私は信頼できると思ってる。